Google 広告で広告カスタマイザを使うときのちょっとした注意点
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広告カスタマイザとは
「ネット広告運用“打ち手”大全」という本を読んでいて、「広告カスタマイザ」という機能を知った。
余談ですがこの本は神です。Google と Fb 広告の両方を押さえていて、しかもここ数年グッと進化した機械学習ベースの運用方法(ちょっと古い本だと手動運用が前提なので...)にも言及されている。入門書・基本書を押さえたけど運用者として次なるステージに進みたい方は必読!
広告カスタマイザとは、検索したユーザの位置情報や時間、そして検索キーワードに応じて広告の文言をカスタマイズする機能のこと。
広告カスタマイザで利用する要素には、「データフィード」と「広告」がある。
データフィード
どの条件(Target location, Target keyword など)においてどんな文言(文字列、整数、価格などのデータ型で自由に設定)を発動させるか、というマッピングを記述したファイル。csv でビジネスデータとしてインポートするよ。
広告
通常のGoogle広告でいう「広告」。広告見出しや説明文の中から、独自構文を使ってデータフィードを呼び出して、広告文を作ります。
早速使ってみましたが、いくつか想定外のことが途中であって手戻りが発生してしまいました。構成を考える前に押さえておきたいTips。
広告カスタマイザを使う前に留意しておくべき点
1. 広告カスタマイザへのデータフィードが承認されるまで時間がかかる
数十件のデータが入ったフィードの審査が終わるまで、1-2時間かかってしまいました。
よーし広告作るぞー!と思ってからデータフィードを用意してたら、実際の広告文を作るところで待ちが発生するので、早めにフィードをアップしておこう。
2. 同じ広告グループの中に、1つは広告カスタマイザを全く使わない広告が必要
カスタマイザが何らかの原因で動かないような時に表示するものがないと困るので、そのためでしょうね。
これは、レスポンシブ広告でもOK。
3. ひとつ広告からは1つのデータフィードしか参照できない
例えば、「位置情報を条件に都市名をトリガしたい」と「検索ワードを条件に製品名をトリガしたい」という2つの要件があったとする。
データを正規化することに慣れている情報系の人なら、それぞれを別の csv ファイルにして独立したフィードとして登録するのが自然でしょう。
でも、これをしてしまうと、両方のカスタマイズを1つの広告に取り入れることができないのです...!これは想定外でした。
なので、csv が空セルだらけで汚くなっても、無理やり全部のカラムを1ファイルにまとめて、単一のフィードとして登録する必要があるというわけ。
4. レスポンシブ広告からは広告カスタマイザは使えない(2020年3月現在)
基本的に自分の広告文組み合わせを信じていなくて、レスポンシブ広告に全幅の信頼を寄せているので、これは地味に辛い。
いつか呼び出せるようになったらいいなぁ。すごく CTR 上がりそう。
5. フィードデータはあとから追加アップロード出来ない
同じ名前のフィードに対して CSV を上書き・追記でアップロードすることは出来ません。
なのでよくよく考慮してデータの漏れがないようにすること。
定期的に追加があるのであれば、スケジューラを使って Google Docs で同期させるのが良いですね。